虹始見(にじはじめてあらわる)の候。
西川の様子をお伝えします。
見上げると山桜が澄み切った空に映えています。
布を巻いた紅葉の下に鹿の角が落ちていました。
鹿が来ているのは間違いないですが、布の効果で紅葉の幹は守られています。
春の代表的な山菜であるこごみが群生していました。
おひたしや胡麻和えにして食べると美味しいです。
3月3日
暖かい日も多くなり、西川にも春が訪れました。
去年の災害に負けず、砂に埋れずに生き残った僅かな紫陽花たちが無事に新芽を伸ばし始めました。
近所の山から採取して植え替えた植物が小さな赤い花を咲かせてくれました。
小さい頃この花の実を食べたことがあるという新井さんは、ヤマグミという植物ではないかと言っていました。
西川の西側の斜面は陽の当たらない寒い場所です。
そんな場所にも小さくて可愛いふきのとうが芽を出していました。
2月24日 土曜日は2人で流木の片付けをしました。
久しぶりの晴れ間で気持ちよく作業することが出来ました。
2月25日 日曜日は倒木の始末をしました。
小雨が降っていたので、参加してくれる人は少ないかと思いましたが6人も集まりました。
輪切りにした倒木を並べて簡単な休憩所のようなものを作りました。
西川の本流である古敷谷川には地元では2つ合わせて八坂のトンネルと呼ばれている素掘りの洞窟があります。
今までに何度もこの場所に行きました。
上流の洞窟に朝陽が射して蝋燭の炎のように水面が光輝いていました。
後ろを振り返ると澄み切った水が静寂を保った下流の洞窟に吸い込まれて行く様子を見て万葉集の柿本人麻呂の和歌が浮かんできました。
「東野炎立所見而反見為者月西渡」
『東(ひむがし)の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ』
そこで上流のトンネルには『陽炎洞(かぎろいどう)』、下流のトンネルには『西月洞(さいげつどう)』と名前を付けてみました。
この和歌は沈もうとする月とこれから登ろうとする太陽を詠んだ詩であることから、亡くなられた草壁皇子とこれから新たに天皇に即位される軽皇子を照らし合わせて詠んだものとだと考えられています。
令和元年房総半島台風で倒木の処理をしました。
たくさんの木が折り重なって中々作業出来ませんでしたが、ようやく一番大変な所を片付けることが出来ました。
房総半島台風で崖の斜面が崩れ落ち土砂が沢山の杉の木を押し倒してしまいました。
複雑に折り重なっていたので切る順番も慎重に選びました。
無事誰も怪我なく切り落とすことが出来ました。
重なっていて地面から浮いていて危ないところから処理をしました。
なのでこの場所の危険はなくなりました。
これまで約10年間活動を続けてきて加茂地区活性化推進機構の活動に参加していただいた人数が合計で807人になりました。
ご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました!
これからも多くの方にご協力いただけると助かります。
そして今まで平滝甌穴を見学に来てくださった方は379人になりました。
今回は今まで見学に来てくださった方たちの紹介をしたいと思います。
まず、以前のブログでも書きましたが、2023年の6月15日、千葉県民の日に地域の児童クラブの生徒を約50人招待しました。
紫陽花の植樹と釣りをし、みんなでお昼ご飯を食べ楽しそうに帰って行きました。
2021年には小湊バス観光ツアーで12人の、2019年には城西大学メディア研究会と東京家政大学中等部の方が26人。
2018年には千葉県生涯大学校が36人が見学に来られました。
2017年にも約30人ほどのほか地域の児童クラブの子供を招待したことがあり、その時は釣りと川歩きをしました。
この時は加茂ふれあいクラブのボランティアの方にも応援に来ていただき、子供たちが安全に遊べるように見守ってもらいました。
この年にはいちはら市民大学の方も30人くらいで市役所の職員の引率で平滝甌穴の見学に来ました。
また、別の日にはいちはら市民大学の卒業生が立ち上げた、ふるさと市原応援団の方も20人くらいで甌穴見学に来られました。
今後も活動を続けてもっと多くの人達に甌穴を見てもらえるようにしたいと思います。