加茂の日記

NPO加茂地区活性化推進機構、主に西川の様子をお届けします

今までの活動報告 ~川の整備~

この活動は2014年、市原アートミックスの開催と時を同じくして始めました。

加茂地区の抱える諸課題に対し加茂地区で活動している諸団体などと協働しながら取り組んで行こうとしました。

しかし実際には西川の整備ばかりで他の取り組みが出来ずにいます。

 

下の写真は理事長の木村孝一さんが紅葉を植えているところです。

みんなで60本くらいの紅葉を植えたのですがほとんどの幹が鹿に囓られてしまいました。

この経験を活かし、生き残った紅葉に去年の10月には幹に布を巻く鹿の対策をしました。

これで紅葉がすくすくと成長してくれると嬉しいです。

 

紅葉植えた

 

もともとは小宮さんのお父さんが田んぼに行くために使っていた道が粘土状の土で滑りやすかったため、道幅と水路を広げ一人でこつこつ階段状に削り直しました。

 

風戸さんが一人で削った階段

 

小宮さんが所有する杉林を切って木道を作りました。

これで西川に安全に行く道ができました。

これも年月の経過で補修の必要な時期になりました。

 

木道

 

川を覆うように倒れている竹を伐採し見通しの良い川にしました。

見通しの良い川にしたのですがやはり台風で地形から変わってしまいました。

 

整備する前

整備した後

 

懸崖の一部が崩落し、落石が川を堰き止めてしまいました。上流部分が砂で埋もれダムができていました。

 

落石

 

削岩機を使い岩を削り川が流れるようにしました。

2回に分けて岩を取り除く作業をし、この下の写真は2回目のものなのでちょっとすっきりしています。

ここもまた台風13号による増水でほとんどの岩が流されてしまいました。

ダムの砂も流されて元の岩盤が露出しダムはなくなりました。

 

堰き止められた西川

 

片付け

 

令和元年の房総半島台風でがけ崩れが起き、斜面の杉の木が10本くらい河川敷に倒れてしまいました。

この杉の倒木をチェーンソーで切断し片付けました。

成人男性が両腕で抱えるくらい太い杉があり、切断するのはとても大変でした。

 

令和元年房総半島台風での倒木


活動を始めた当初は菜の花の種を蒔き、美しい花が咲きました。

数年は続けましたが、連作の問題で菜の花から紫陽花や紅葉の植樹に切り替えました。

 

菜の花




 

 

 

 

初春の西川

2024年 今年もよろしくお願いします。

 

今年の西川の整備の目標は

① 公衆トイレの設置

② 駐車場の整備

③ 遊歩道の整備

です!

 

最近は雨が少なかったので、西川の水量も少ないですが、清らかに澄んだ水が甌穴を満たしながらやがて本流の古敷谷川へ、そして高滝湖に注いでいます。

 

澄んだ甌穴

 

小さな滝

 

ハート型の甌穴

 

繋がった甌穴

 

輝く平滝

 

今の時期はワカサギ釣りが盛んです。

貸しボートだけでなく、桟橋の先にビニールハウスが作られていて、そこで釣りをすることもできます。

 

ワカサギ釣り

 

高滝湖の鳥居

 

高滝湖の近くにある高滝神社へ初詣に行ってきました。

去年はもっと参拝者がいた記憶があるのですが今年はあまり混んでおらず、すぐ参拝できました。

お焚き上げの炎にあたりながら甘酒を飲んで帰ってきました。

 

高滝神社

 

 

2023年 県民の日

2023年6月15日 千葉県民の日に地域の児童クラブの子どもたちを西川に招待しました。

子どもたちは紫陽花の植樹と魚釣りと甌穴の見学をしました。

紫陽花を110本植えましたが、台風13号の影響で殆どが川砂に埋もれてしまいました。

また来年チャレンジしたいです。

 

埋もれた紫陽花

 

紫陽花を植え終えてからは川でお魚釣りをしました。

魚のエサにすると言ってミミズを捕まえたり、魚を怖がって逃げたり、いろいろな子がいました。

何匹か釣れましたが、全てリリースしました。

 

釣り名人 小宮

 

甌穴を見に川の上流まで子どもたちと歩きました。

途中にもたくさんの甌穴があり子どもが転ばないかハラハラしながら見守っていました。

 

甌穴へ

 

最後に小宮邸でみんなでお昼を食べました。

雨が降りそうな天気でしたが、なんとか降り始める前に解散することが出来ました。

 

お昼ご飯

 

 

 

森のイルミネーション

加茂地区にあるいちはらクオードの森にイルミネーションを見に行きました。

このイルミネーションは西川の整備を一緒にしている鈴木恒雄さんが所属している安由美会が飾り付けをしています。

安由美会さんは他にも小湊鐵道月崎駅の飾り付けもしています。

 

イルミネーション

 

イルミネーションの飾り付けは年々豪華になっています。

素掘りのトンネルも飾られていて、抜けた先にも一面のイルミネーションが広がっていました。

 

素掘りのトンネル

トンネルを抜けた先

このイルミネーションは12/27まで開催しています。

ぜひ見に行ってください!

 

森のイルミネーション2023開催のお知らせ | いちはらクオードの森

自然豊かな西川

12月2日、西川に行きました。

少し竹を切ったり、一人で作業をしていたらミサゴが青空に舞っていました。

本当は10羽くらいいたのですが写真には納められず……

ミサゴ



自然の紅葉も、この前植えて布で保護した紅葉も綺麗に赤く色づいていました。

 

自然の紅葉

保護した紅葉

改めて自然が豊かだと感じました。

来年初めての作業は矢竹の伐採と流木と倒木の片付けをします。

 

 

古敷谷川支流西川 甌穴について

甌穴の深さを再度、測ってきました。

かつて調べた甌穴の分布図を載せます。

 

古敷谷川支流西川甌穴分布図

甌穴群と言うだけあり、沢山の穴が開いているのですが、今回は一番深い穴をご紹介します。

 

深さ1.6m

 

一番深い穴で1.6mほどあります。

千葉県には甌穴が沢山あると言われていますが、平滝の甌穴の水深は深いほうだと思います。

何年か前の台風で一度は砂で埋まってしまった甌穴が多かったのですが、今年の台風13号で砂が流されてまた元の状態に戻りました。

 

測量用のメジャー

 

 

帰り道に沢蟹と出会いました。

真っ白でかわいかったです。

沢ガニちゃん



 

古敷谷川支流西川 甌穴について①

今までいくつか活動の記録を書いてきましたがまだきちんとしたの紹介をしていなかったと思うので西川と甌穴(おうけつ)についての説明をしたいと思います。

 

平滝甌穴群は千葉県市原市古敷谷にある古敷谷川の支流にあたる西川にあります。

チバニアンの近くです。

地図

詳細地図

 

甌穴とは水の流れが川底に穴をうがち、中で小石などがぐるぐると回って深く丸い穴が出来ると言われています。

昔はこの穴をどんぶりと呼んで近所の子どもたちが遊んでいたそうです。

詳しくは↓のウィキペディアをご覧ください。

 

ja.wikipedia.org

 

よければ過去、千葉県立中央博物館の方に調べていただいた記録もご覧ください。

https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2021/20210730yagi.htm

 

 

一時期は天然記念物に登録してもらおうと活動していたのですが、登録した後の管理維持が大変らしく断念……

なので今は観光にでも来てもらえたらいいなと思い整備を進めています。

まだ川に行くまでの道がちょっと大変なので続けて整備を続けていきます。